歯磨きは私たちの生活からは切っても切り離せない習慣の一つ。
でも歯磨きをサボるとどんどん歯が汚れて虫歯になってしまい、最悪、歯を抜かないといけないことに…
とはいえ歯磨き粉を使い歯磨きをすると口の中がスッキリしますし、人と会う前のエチケットでもあります。
会話しているときに「この人、口臭い…」なんて思われたら嫌ですよね?
そんな歯磨き粉ですが、実は歯磨き粉の中には成分があまりよくなくて、「買ってはいけない・使ってはいけない」歯磨き粉があるということはご存知でしょうか?
せっかくの歯磨きも歯磨き粉を間違うと歯のケアどころが逆効果なんてこともありえるので、ここでは買ってはいけない歯磨き粉について解説していきます。
買ってはいけない歯磨き粉の特徴
どういった歯磨き粉が買ってはいけないのか?
まずはその特徴を紹介していきます。
基本的に買ってはいけない歯磨き粉の見分け方はこの5つになります。
それでは1つ1つ詳しく説明していきます。
合成界面活性剤が使用されているもの
買ってはいけない・使ってはいけない歯磨き粉で有名なものが、合成界面活性剤が含まれているものです。
合成界面活性剤とは石油などを原料に作られている界面活性剤のことで、汚れを落とすための食器用洗剤やシャンプーなどに含まれております。
合成界面活性剤にはラウリル硫酸ナトリウムが含まれており、シュワシュワ〜っと泡立ちが良いのが特徴で歯を磨く時間を短縮してくれますが、味覚障害・皮膚障害やアレルギーの原因にもなります。
食器用洗剤にも含まれるほど強いもので、気になる方は合成界面活性剤が含まれていないものを選ぶといいでしょう。
サッカリンナトリウムが使用されているもの
サッカリンナトリウムとは、食品添加物の人工甘味料の一つで砂糖の500倍ほどの甘みがあります。
主に子供用の甘い歯磨き粉に含まれているのですが、発がん性が懸念されているため、甘くて使いやすい歯磨き粉には注意をすることが必要です。
甘くて使いやすい歯磨き粉となると使いたいですが、発がん性のリスクがあると言われると使用したくないですよね。
歯磨き粉の香味料として使われているため気をつけましょう。
味が強すぎるもの
味が強すぎるのも害はないですが考えものでしょう。
ミント感が強すぎて辛かったり、逆に甘すぎて口の中が気持ち悪いとなってしまうと歯磨きどころではありません。
筆者も一回、スースーするのがいい!!と思いミント感が強いものを購入して使用したのですが、強すぎて辛くてたくさん余っているのに捨ててしまった思い出があります。
自分に合った歯磨き粉を使用することが大切です。
フッ素がたくさん入っているもの
フッ素が入っている歯磨き粉もあまりいい成分ではなく注意が必要なのですが、フッ素が入っていない歯磨き粉を見つけることはなかなか大変ですね。
フッ素は脳の損傷やがんを引き起こす可能性がございます。フッ素入り歯磨き粉を気にする人は購入を控えましょう。
研磨剤が多く入っているもの
研磨剤が多く含まれている歯磨き粉も、あまり使用しない方がいい歯磨き粉の一つです。
別名、清掃剤といい、ステイン(着色汚れ)や歯の表面についている食べかすを除去するもので清掃材とも呼ばれています。
コーヒーをたくさん飲む人やたばこをよく吸う人は、歯の色を落とすため研磨剤が多く入っている歯磨き粉を選ぶみたいです。
しかし研磨剤が多く含まれている歯磨き粉には、汚れを落としやすいというメリットがある反面デメリットも存在します。
歯のエナメル質を傷つける
研磨剤が多く含まれていることにより、本来歯を守るためにあるエナメル質も削れていきます。
エナメル質の下には、象牙質という歯の中央部を占める淡黄色の硬い組織があり、象牙質も傷つくと神経にも影響が出てしまいます。
さらにそのまま気づかずに研磨剤が含まれている歯磨き粉で歯を磨き続けると、知覚過敏の症状が出る可能性がありますので注意が必要です。
歯茎に炎症が起こる可能性がある
硬くザラザラとした研磨剤は、口内に入っていてもすぐに溶けてなくなることはありません。
歯磨き後のすすぎが不十分で、研磨剤が口内に残ってしまい歯茎にも残ってしまいますと、歯茎に残った研磨剤に食べかすが付着してしまう可能性があります。
付着しますと、歯周病などの炎症に繋がりますので注意が必要ですね。
歯磨き粉の選び方
買ってはいけない歯磨き粉について解説してきましたが、それではどのような歯磨き粉を選ぶことが正しいのでしょうか?
そもそも歯磨き粉は薬局・スーパーなどに陳列されているだけでもたくさんの種類があります。
一体どれを選べばいいのか、どんな違いがあるのかをここでは説明していきます。
まず歯磨き粉を選ぶときには、目的別で選ぶことが重要になってきます。
歯磨き粉には効果に応じて含まれている成分が違ってきます。
歯を白くしたいのなら歯を白くする用の歯磨き粉を、虫歯を予防したいのなら予防ができる歯磨き粉を選ぶことが大切。
それでも選びきれない!!というのなら、複数の歯磨き粉を購入してもいいでしょう。
主に以下のような目的になることかと思います。
歯を白くしたい
「歯を白くしたい」、「黄ばみなど汚れが気になる」という人は、ホワイトニング成分が含まれている歯磨き粉を選びましょう。
特にコーヒーをよく飲む人やたばこをよく吸う人は必見です!
おすすめの成分としては、「ポリリン酸ナトリウム」や「PEG-8(マクロゴール400)」、「デキストラナーゼ」といった成分で、歯の表面についた汚れを浮かせてとり、本来の歯の白さを取り戻します。
また、コーディングケアを定期的にすることにより、歯に汚れがつきにくくなる効果もあります。
しかし、ホワイトニング成分が含まれている歯磨き粉には研磨剤も含まれており、上述した通り歯のエナメル質を傷つけたり、歯茎に炎症が起きたりといったことが起こる可能性があります。
ホワイトニング成分が含まれている歯磨き粉で毎日歯磨きするのではなく、週に3〜4回程度に抑えておきましょう。
虫歯を予防したい
虫歯を予防したい人には、高濃度フッ素が含まれている歯磨き粉を選びましょう。
フッ素で歯をコーティングすることにより酸から歯を守り、歯の再石灰化を促すという効果があります。
高濃度フッ素とは、1,000ppm~1,500ppmのことで虫歯予防効果が高いのが特徴です。
6歳未満の子供はフッ素症を避けるため、600ppm〜1,000ppmのものを使用しましょう。
しかし、フッ素も上述したようにあまり良い成分ではないので注意が必要なのですが、フッ素が含まれていない歯磨き粉を探すのはなかなか苦労すると思います。
フッ素が含まれていることを気にする人は購入を控えましょう。
この他にも虫歯を予防したい方は、なるべく短時間で歯磨きを終わらせないために低発泡の歯磨き粉で歯を磨くこともおすすめです。
発泡剤には口内に泡を行き渡しやすくするというメリットがありますが、泡が多いと少しの歯磨きでも口内に泡が行き渡ってしまいますので、短時間で歯磨きを終えて磨き残しが発生するというリスクがあります。
慣れるまでは低発泡の歯磨き粉を使用することがおすすめですね。
口臭・歯周病をケアしたい
歯周病をケアしたい人には、殺菌効果の高い歯磨き粉がおすすめです。
歯周病は発生率の高い病気で、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にある溝)にたまった歯垢が原因で菌が繁殖し、歯茎が腫れたり出血したりといった症状が起こります。
上記の症状を放置していると、歯茎が下がって地殻過敏や歯槽膿漏といった病気になってしまい最悪歯が抜け落ちます。
早めに対策することが大切ですね。
すでに歯茎が弱っている人は、研磨剤があまり含まれていない歯磨き粉を使用することをオススメします。
また、口臭ケアをしたい人には舌磨き用の舌ブラシを使用しつつ、口臭の原因菌を殺菌してくれる口臭グッズを使用しましょう。
知覚過敏を防止したい
知覚過敏用歯磨き粉とは熱いものや冷たいものなどを食べたときに歯がしみるのを防いでくれる歯磨き粉です。
知覚過敏を防止したい方は、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが含まれている歯磨き粉を選ぶのがいいでしょう。
硝酸カリウムには、歯の神経の過敏反応を抑えるという効果があり即効性があります。
乳酸アルミニウムとは、象牙細管(象牙質にある管状の構造物)という刺激が伝わるところをブロックする効果があり、持続性があります。
ちなみに象牙質とは、歯の中央部を占める淡黄色の硬い組織のことです。
研磨剤の有無で選ぶ
目的別とはちょっと違うのですが、研磨剤の有無で選ぶという選択肢もあります。
研磨剤には「酸化チタン」や「シリカ」、「炭酸カルシウム」、「無水ケイ酸」などがあり歯の黄ばみや汚れを除去してくれる効果があります。
しかし、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉は歯の汚れを落としてくれる反面、歯のエナメル質を傷つけたり歯茎の炎症を起こしてしまうというデメリットもあります。
週に3〜4回程度に抑えましょう。
特に電動歯ブラシを使用している人は、研磨剤が含まれている歯磨き粉は選ばない方がいいですね。
研磨剤を含んでいる歯磨き粉を電動歯ブラシにつけ使用すると、さらにエナメル質が削られて、逆に虫歯の原因になってしまいます。
また、知覚過敏の原因にもなりますので注意が必要です。
おすすめしたい買っていい歯磨き粉
今まで買ってはいけない・使ってはいけない歯磨き粉をご紹介してきましたが、逆に買っていい歯磨き粉はどんなものかについて紹介します。
薬局やスーパーで購入する際に参考にしてみてください。
シャボン玉せっけんハミガキ
シャボン玉石けんさんが出しているシャボン玉せっけんハミガキは、「着色料」や「酸化防止剤」、「フッ素」、「マイクロプラスチックビーズ」、「合成界面活性剤」が入っていないためおすすめの歯磨き粉の1つです。
泡立ちは少ないですが、その分短時間で歯磨きを終えて磨き残しが発生するというリスクがあまりないため、お子さんにはいいかもしれません。
歯磨き後は、口の中がペパーミント味の爽やかさがあってさっぱりします。
ヴェレダ 歯みがき(ハーブ)
ヴェレダさんが出している歯みがき(ハーブ)もおすすめの1つです。
こちらの歯磨き粉は、合成保存料や合成香料・合成着色料・鉱物を使用していないという歯磨き粉になっております。
着色料は使用しておりませんが、歯磨き粉はジェルタイプの綺麗な赤色になっているため最初は驚きます。
しかし健康面には何も問題ありませんので安心してください。磨いた後は清涼感があり、歯もツルツルになります。
ハーブ以外にもソルトやプラントといった種類があり、子供向けの歯磨き粉もあります。
無添加でオーガニックな歯磨き粉を求めている方にはおすすめですね。
Arau ハミガキ
Arauの歯磨き粉は、植物から生まれたせっけん成分が含まれている無添加の歯磨き粉です。
合成界面活性剤や保存料、合成香料、着色料、アルコールを使用していないため「Arau」の歯磨き粉もおすすめです。
磨いた後は、口の中が爽やかな味と香りになります。
パックスナチュロン
パックスナチュロンはサッカリンナトリウムや合成界面活性剤が含まれていない歯磨き粉になります。
シャボン玉せっけんハミガキと同様、泡立ちがあまりありませんがその分短時間で磨いた気にならないため磨き残しがありません。
磨いた後は、緑茶やハッカの清涼感が心地よく感じます。
ハッカや緑茶の成分が含まれていますが、味はそれほどしません。
グリーンティー薬用デンタルペースト
「ブルックス」という会社が出している「グリーンティー薬用デンタルペースト」という歯磨き粉もおすすめです。
「グリーンティー薬用デンタルペースト」という歯磨き粉は、お茶屋さんが手掛けており、緑茶エキスを含んでる100%天然由来の歯磨き粉となっております。
合成界面活性剤や防腐剤、人工香料、香油物、合成着色料は使用しておりません。
泡立ちは少しあるため、全然泡立ちない歯磨き粉はいや!!という人には向いているかもしれません。
緑茶を使用していることもあり、歯磨き後は口の中が自然な清涼感で、歯磨き後に何かしら食べ物を食べても味に変化がありません。
フッ素があまり入っていない歯磨き粉
上述した通りフッ素がたくさん入っている歯磨き粉はあまりよくありませんが、大量に入っていないフッ素入りの歯磨き粉は大丈夫です。
理由は、歯の再石灰化を促し歯を丈夫にしてくれるためです。
歯磨きが苦手な子供や面倒くさがりな子供の場合には、フッ素入り歯磨き粉を使用させましょう。虫歯予防の効果が高まります。
歯磨き粉と合わせて使いたいデンタル商品
ここまではスーパーやドラックストアでも買える市販の歯磨き粉を紹介してきましたが、ただ歯磨きだけではどうしてもケアできないこともあります。
その影響もあり、最近では様々なデンタル商品が人気となっています。
その中でも人気が高いデンタルケア商品も合わせて紹介していますので、歯磨きだけじゃ物足りと思っていた方は一度試してみることをおすすめします。
キラハクレンズ
キラハクレンズは口の中の汚れを手軽にケアできる人気のデンタルケア商品!
15秒すすぐだけで、歯磨きでは取り除けなかった磨き残しも、スッキリケアしてくれます。
またキラハクレンズは口臭予防や歯周病・ホワイトニング対策にも優れているので、歯磨きと合わせて使いたい商品です。
ブレスマイルウォッシュ
ブレスマイルウォッシュも口をゆすぐだけで、口の中の汚れを手軽にケアできる人気商品です!
キラハクレンズは15秒ですがブレスマイルウォッシュは10秒すすぐだけでいいので、より手軽に口内ケアができます。
またブレスマイルウォッシュは医薬部外品なので、厚生労働省が承認した成分が配合されています。
基本的には市販のマウスウォッシュ商品と使い方も同じですが、市販の商品で満足しない方はこちらの方をおすすめします。
デイリーワン
デイリーワンも他の商品と同じネット上で人気のマウスウォッシュの1つ。
基本的にはキラハクレンズやブレスマイルウォッシュと同じ感じですが、デイリーワンは特に口臭が気になる方におすすめです。
またマウスウォッシュの中には刺激の強いものをありますが、デイリーワンは低刺激でお子様でも使えるほど。
刺激が強いのが苦手という方にもおすすめしたい商品です。
まとめ
今回は買ってはいけない・使ってはいけない歯磨き粉はどういった特徴があるのかについて紹介してきました。
歯は一生を共にする大事な身体の一部でもあるので、大切にしたい重要なポイントです。
そこを間違った歯磨き粉を使っていると虫歯になったり、歯周病になったりと嫌なことばっかり対応しないといけなくなります。
そうならないためにも買ってはいけない歯磨き粉の特徴をよく知り、自分が求めている歯磨き粉をしっかり選ぶことが重要となります。
買ってはいけない歯磨き粉の特徴まとめ
買っていい歯磨き粉の特徴まとめ
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