デグーの【価格・種類・飼い方】について徹底解説!

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  • 3月 22, 2021
  • 5月 2, 2022
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ペットショップでそこそこ見かけるかなっというぐらいな出現頻度のペット「デグー」。愛くるしい表情が可愛いく、もぐもぐご飯を食べる姿に癒やされる動物ということもあり、実際に飼っている人も多いペットですね。

とはいえ実際にデグーを飼うといっても、どんな性格の生き物なのか?エサは何を食べる?飼育する時に最初に必要なものは?など飼う時に必要な情報をまとめてみました。

デグーの価格について

デグーの価格

デグーとは、「歌うアンデスのネズミ」とも呼ばれるほど様々な鳴き声でコミュニケーションを取れるげっ歯類の小動物です。体長は12〜20cm体重は170〜350gで、1年で成体になり寿命は5〜8年で、長いと10年以上の個体もいるようです。

デグーの個体販売価格はだいたい3,000円〜60,000円になっていますが、カラーの種類もたくさんあるので、カラーの希少性や個体差によっても価格は大きく変わっていきます。

1番ノーマルで、野生のデグーのカラーそのままであるアグーチと呼ばれる茶色に黒い筋が混ざったようなカラーで、3,000円〜10,000円です。

アグーチパイドはアグーチに白いまだら模様が混ざっているカラーで、10,000円〜15,000円です。

ブルーは、青色ではなくグレーのようなカラーで、個体が少なくまた需要も高いため、6,000円〜20,000円でアグーチの2倍くらいの価格になります。

ブルーパイドはブルーに白いまだら模様が混ざっているカラーで、15,000円〜30,000円です。

サンドは名前のとおり砂のような淡い茶色、又は淡い黄色のようなカラーで、国内で流通している個体数がとても少なく希少価値が高いので、30,000円〜60,000円です。

クリームは名前のとおりアグーチより薄いクリーム色のようなカラーで、サンドと同じく個体数がとても少なく希少価値が高いので、30,000円〜60,000円です。

ホワイトは名前のとおり真っ白なカラーです。国内で流通している個体は顔、尻尾以外の体が真っ白なカラーで、希少価値が高いので、20,000円〜30,000円です。海外では耳や顔、尻尾まで全身が真っ白な個体も流通しているようです。

ブラックは名前のとおり全身が真っ黒なカラーです。国内ではほとんど流通しておらずかなり希少価値が高くなっているので、30,000円以上で、個体によっては150,000円以上の価格での販売まであります。

また月齢によっても価格が変動しており、成長が終わる1歳を超える個体では3,000円からの販売があるようです。色の濃淡や、パイドであれば模様によっても価格が変動します。

さらに、購入先によっても価格は変動しています。ホームセンターで販売されている個体は落ち着いた価格である印象で、ペットショップでの購入は少し高くなっている印象です。飼育セットなどとセットで購入すると少し割引される場合もあるようです。デグー専門のブリーダーや即売会であれば、仲介業者を通さずに直接購入することができるの安く購入できる場合があります。価格交渉ができる場合もあるようです。

購入の際には、価格だけでなく販売先の飼育環境や健康状態のチェックを行い情報収集をしておくと良いでしょう。

種類別の価格表も合わせて載せていますので、参考にしてみて下さいね↓

ノーマル 3,000円〜10,000円
アグーチパイド 10,000円〜15,000円
ブルーパイド 15,000円〜30,000円
サンド 30,000円〜60,000円
クリーム 30,000円〜60,000円
ホワイト 20,000円〜30,000円
ブラック 30,000円以上

デグーの性格について

デグーの性格について

デグーは小動物の中でも知能やコミュニケーション能力が高い動物で、よく懐くことからここ数年で人気の出てきているペットの1つです。個体差や性別によっての性格の違いや、飼育環境による違いも大きいです。ここではデグーの性格についてお話ししていきます。

デグーの性格と行動は?

野生のデグーは群れで生活しているため、飼い始めるとすぐに飼い主である人間を仲間だと認識します。人間との相性が良く懐いてくれることが多いので、手の上でエサを食べてくれたり、そばに寄ってきてくれたりなど「ベタ慣れ」と言われている飼い主にベッタリな状態になるような愛らしい行動を見せてくれます。また小動物の中でも知能が高いところも特徴の一つで、犬や人間の3歳児程度の知能があります。自分の名前を覚えたり、お手やおまわりなどの芸を覚えることも可能です。

綺麗な声で歌うように話す「アンデスの歌うネズミ」コミュニケーションを取ることが得意な動物なので、通称「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれてます。デグーの特徴でもある様々な鳴き声を使って感情を飼い主に伝えてくれます。多頭飼いする場合はデグー同士に仲間意識が芽生えるため、仲間同士で話をしていたり、協力している姿を目にすることができることがあります。

性別による性格の違いは?

性別によっても性格の違いが見えます。オスは穏やかな性格で警戒心があまりありません。ただしオス同士の多頭飼いをすると喧嘩をすることがあり、またマーキングが多いのでおしっこの匂いがきついです。飼い主である人間に対しては懐きやすく甘えんぼうな性格が多く見られます。

メスは警戒心が強く神経質なところがあります。メス同士の多頭飼いではほどんど喧嘩することがなく、仲良く協力してくれることが多いです。人間に対しては、オスに比べ多少懐きにくい傾向があります。頻繁に遊んだりコミュニケーションを取れる場合はオスの単頭飼いでも良いでしょう。難しい場合はメスの多頭飼いか、繁殖が可能であればオスメスの多頭飼いがおすすめです。

実際には単頭飼い多頭飼いなどの飼育環境や飼い主とのコミュニケーションによって性格が決まってくることが多いです。どのような飼育が可能かをよく検討しお迎えすることをオススメします。

最初は警戒心を持っていて懐きにくい子でも、根気良くコミュニケーションを取ることによって信頼関係ができ懐いてくれます。綺麗な鳴き声やちょっとした仕草もとても愛らしく癒しを与えてくれるので、仲良くなれば必ず良い家族の一員になってくれることでしょう。

デグーの種類はどれくらいいるの?

デグーの種類

ペットとして人気が出てきたデグーですが、種類は、以下の4種類と言われています。

【デグー科デグー属】

  • デグー
  • チリデグー
  • ペルーデグー

【デグー科フサオデグー属】

  • フサオデグー

分類学上ではこのように区別されている4種ですが、見た目の非常にわずかな違いや生息地の他に、特に大きな違いはありません。

現在ペットとして飼われているデグーのほとんどは、フサオデグーだと言われていますが、日本ではあえて分類せず、その他の3種類もまとめてデグーと呼ばれています。

デグーの毛色種類

デグーのペットとしての人気上昇に伴い、毛色の種類も多種多様になってきています。

ここでは、毛色の種類を細かく見ていきます。

アグーチ

ノーマルとも呼ばれますが、茶色とグレーが混じっていて、お腹は薄いクリーム色をしています。

アグーチとは、中南米に生息するモルモットのような動物のことで、この動物の毛色に似ていることから、アグーチカラーと呼ばれています。

デグーだけではなく、そのほかの野生で生きている動物の毛色もアグーチと呼ぶことがあります。

デグーの中でも野生そのままのカラーのアグーチは、性格は活発で、体が丈夫です。

少し地味な色ですが、野生そのままの色が人気です。

ブルー

ブルーと言っても青色というわけではなく、全身が青みがかったグレーの毛色の種類です。

色の濃さには個体差があり、グレーでも濃いグレー、薄いグレーの子と色々な個体がいます。

アグーチを改良した品種なので、遺伝子の関係で子供の頃は茶色や茶色がまだらが混ざっていて、大人になると綺麗なグレーの毛色になります。

ブルーの毛色の個体が出てきたのは、1990年代後半と言われているため、かなり最近に生まれた色と言えます。

まだまだ珍しい毛色のため、近親交配の可能性が高く、体が弱かったり、後々健康問題が発生する可能性が高くなります。

実際、アグーチに比べると体が小さい傾向があります。

ペットとして改良されたカラーのためか、ノーマルよりも穏やかな子が多いとも言われています。

パッチドアグーチ

アグーチパイド、ノーマルパイドとも呼ばれています。

パイド(パッチ)とは、毛の色ではなく模様のことを言い、アグーチに白いまだら模様(パイド)が入った種類です。

白よりもアグーチカラーの模様の割合の方が多いです。

パイドもブルー同様、個体数が少ないので近親交配の可能性が高く、体が弱かったり、後々健康問題が起こる可能性が高くなります。

この中でも、毛色が白色の割合が多い種類を、ホワイトパッチドアグーチと呼び、ブルーの割合が多い種類を、パッチドブルーと呼ぶことがあります。

また、白いまだら模様にブルーの毛色の、ホワイトパッチドブルーの個体も存在します。

パイドの毛色と模様は、遺伝子の変化によって形成されているため、世界中探しても同じ模様の個体は存在しないと言われるくらい、パイドの個体はそれぞれ違います。

サンド

アグーチよりさらに薄い黄色がかった色をしており、名前の通り、明るい砂漠のような色をしています。

希少価値が高く、日本でも数匹しか見られません。

その他

この他にも海外には珍しい色のデグーがいます。

ブラックやホワイト、クリームなど日本にはまだ存在しない毛色のデグーもいます。

今後ペットとしてデグーを飼育する人が増えれば、今以上に様々な毛色のデグーの個体が増えてくるでしょう。

デグーのエサについて

デグーエサ

デグーは草食動物で、野生では草、葉、樹皮などを食べています。

ペットとして飼育されるデグーには、どんな食べ物がよいか見ていきます。

  • 牧草
  • ペレット(ペレットは人工的に作られた栄養分が濃縮されている固形のエサです。)
  • 野菜
  • おやつと飲み水

エサについて、細かく見ていきます。

牧草

デグーの主食は、牧草です。

牧草は、よく噛んで食べることで歯が痒いのを解消し、歯が伸びすぎるのを防いでくれます。

デグーの中には、不正咬合になってしまう個体がいます。

不正咬合とは、噛み合わせが悪いことを意味していますが、前歯が一生伸び続ける「げっ歯類」に属する哺乳類によく見られる症状です。(うさぎやリスなどもげっ歯類です。)

牧草をエサであげることが、不正咬合を防ぐ一番の予防法とも言われているので積極的にあげましょう。

牧草は主に2種類あります。

チモシー

イネ科の牧草で高繊維、低タンパク質なので、主食として最適です。

チモシーの中でも刈る時期によって「1番刈り」、「2番刈り」、「3番刈り」と分けられています。

「1番刈り」は、大きな穂と太くて長い茎、そして大きな葉が特徴です。

硬くて繊維質も豊富なので、大人のデグーに与えましょう。

「2番刈り」は、一番刈りに比べると穂が少なく細く短い茎、そして柔らかい葉が特徴です。

子供のデグーでも食べられます。

「3番刈り」は、栄養は少なめですが柔らかいのでとても食べやすいのが特徴です。

床材としても使用できます。

アルファルファ

マメ科の牧草で高タンパク質、高カルシウムで、成長期、出産前後のメスに一時的に与えるのがよいでしょう。

与え続けると肥満になり膀胱結石になってしまいます。

床材として牧草を使用している場合、汚れたり時間が経ってしまったものは、変えてあげましょう。

ペレット

ペレットは、基本的には補助食としてあげましょう。

牧草だけでは補給できないビタミン、ミネラル、乳酸菌を摂取できます。

糖質が高くなく、添加物が入っていないものがオススメです。

デグーは他の動物に比べ、糖代謝が低いので甘いものを与えすぎると糖尿病になってしまいます。

フルーツなどもそうですが、小麦粉などの糖質の高い素材のものは、控えましょう。

野菜

「小松菜」「大根の葉っぱ」「キャベツ」「ニンジンの葉」などの葉野菜を中心に与えてあげましょう。

糖質の多い野菜は糖尿病の危険性があるため、注意しましょう。また、水分の多い野菜は下痢になることがあります。

また食べてはイケない野菜は「ネギ、玉ねぎ、ニラ、じゃがいもの皮と芽」です。

おやつと飲み水

デグーのおやつは、ご褒美やコミュニケーションをとる時にあげるのがよいでしょう。

また、ペレットを少量あげるのでもよいでしょう。

ひまわりの種なども喜びますが、高脂質なので注意が必要です。

※その他、人間が食べるチョコレートやコーヒーもデグーには有害なエサです。気をつけましょう。

飲み水は、清潔なものに毎日取り替えてあげましょう。

デグーを飼育するのに必要なモノ

デグー飼育に必要なもの

デグーは、近年人気が上がってきて、ペットショップでも見かけることが増えましたよね。同じ動物、げっ歯類であっても、種族別に個性はあり、飼育に必要なものは変わってきます。今回は、デグーの飼育に必要なもの、あるととても便利なものを紹介いたします。

ケージ

デグーはアンデス山脈の生息する生き物です。『山=標高が高い』と、いうことで高さがあるケージが必要と思われていますが、実際は地下のトンネルで生活しているため、高さより広さを求めます。あまりに高すぎると落下してケガをしてしまう恐れがありますし、走り回ったり飛び跳ねたりと運動量が多いため、一匹で飼育するにしても広めのゲージを用意しましょう。

一匹飼いでよく利用されているのは、幅約45cm×奥行き約50cm×高さ約60cmのものです。複数飼いをするのでしたら、それより大きいものを選んでください。

ステージ、止まり木、回し車、

先述の通り、デグーはよく走り、飛び回ります。運動不足にならないよう、ステージや回し車を使用して、行動範囲を広げてあげてください。ステージや止まり木を徐々に設置して高い所にまで登れるようにすると、転落する恐れも減ります。また、止まり木やステージはかじり木にもなり歯の伸びすぎも防止できるため、木製のものを使用してボロボロになったら交換しましょう。

食器、給水ボトル

食器はひっくり返されにくく、汚れても洗える陶器製のものをオススメします。水はいつでも好きな時に新鮮なものを飲めるよう、ケージに取り付ける給水ボトルを使用してください。デグーが齧るので、飲み口は金属製のものにします。チモシーは床に直接置いても良いですが、牧草入れ(牧草ホルダー)に入れると衛生的ですし、食べた量も把握するこおができます。

寝床(巣箱、ハンモックなど)

デグーは巣穴を寝床して生活をしてきたため、巣穴の代わりに巣箱があると、デグーは安心して眠れます、こちらも止まり木やステージなどと同様、木製だとかじり木の代わりになります。また、その時の気温や気分などで選べるよう、ハンモックなど用意するのもオススメです。ただし、布は衛生面の問題があるのでこまめに取り換えが必要になったり、布を齧ってしまう個体もいるので、様子を見て使用を考えてみてください。

かじり木、おもちゃ

デグーはげっ歯類で、歯は一生伸び続けます。歯の伸びすぎなどを防止するのと同時に、ストレス発散にも役立ちますので、ぜひ用意してあげてください。かじり木はりんごやももの木など、個体によって好みの種類もありますので、いろいろ与えてみてくださいね。

砂浴びグッズ(容器、砂)

デグーは砂浴びをして体の汚れや皮脂を落として清潔を保ちます。デグーが転がれる底面積、深さがあればガラス製はプラケースでも問題ありません。砂はデグー用のものや、小動物用のものを用意してください。

季節対策グッズ

デグーは暑さにも寒さにも弱い生き物です。冬眠することがないので、あまりに寒いと低体温症、暑すぎると人間と同じように熱中症になり、命を落とす危険性があります。エアコンやクーラーは必需品です。その他に冬にはペット用のヒーター、夏にはアルミプレートや大理石を用意しましょう。大変なことですが、人間同様にとても大切なことです。しっかりと管理してあげてくださいね。

体重計

デグーの健康管理に、1g単位で測れるキッチンスケールを用意し、定期的に記録しておくと体調管理に役立ちます。肥満であったり、著しく体重が落ちたときなど、異変があったときに分かりやすいですし、獣医さんの診断の参考になります。

あると便利なもの

デグーを飼うのに最低限必要なものは上記になりますが、それ以外にもこれあると便利な飼育グッズについても紹介したいと思います。

温度、湿度計

デグーの適正気温は20~26度、湿度は50%だとされています。温度計はケージのそばに置き、こまめに確認をして温度調整をしてください。最低温度と最低温度が記録される温度計を使用すると、より対処がしやすくなるのでオススメです。

ナスカン

デグーはとても賢く、頭の良い生き物です。ケージの扉を自力で開けてしまって脱走してしまう、ということはよくあることなので、扉にかけておくと安心です。

キャリーケース

ケージの掃除中の一時的な小屋になります。また、もし病気になって病院に連れていく場合は必須となるので、大きすぎないようなものを用意しておきましょう。

デグーはコミュニケーションが取りやすく、かわいく、そして賢い生き物です。ここに書かれていることは全てのデグーに対応するわけではなく、好みも個性ももちろんあります。どんな子でも最後まで愛情を持って、可愛がって育ててくださいね。

まとめ

テグーは他の小動物と比べると価格も高価なので、飼うには一生大事に育ていくという覚悟が必要な動物です。

お世話をすればするほど、テグーからも可愛い表情や動きで癒やされる事が沢山あるので、常に大切に育ていくよう心がけるとテグーも安心して飼い主さんに懐くようになっていきます。