家庭用ペット(鳥類)の中では比較的おとなしく優しい性格で飼いやすいさが魅力の「十姉妹」。
サイズも小さく愛らしい可愛さや同一ケージ内での多頭飼育が可能など、十姉妹の魅了され飼いたいと思う人も多いと思いますが、ただ実際に飼うとなれば必要なモノや気をつけるポイントなど、色々知っておいきたい事も多くあるので、十姉妹が気になる人はこの記事を参考にしてみて下さい。
十姉妹とは?
日本で最も飼い鳥として親しまれている小鳥、十姉妹(ジュウシマツ)。
十姉妹の歴史は古く、江戸時代頃まで遡るといわれています。1700年代に中国や東南アジアに生息している「コシジロキンパラ」を輸入し、飼育目的のために品種改良された小鳥です。
現在でも数多くのペットショップで販売されており、初心者でも飼育のしやすいペットとして大変人気を集めています。
また、多頭飼いしても喧嘩も少なく、一般家庭でも繁殖が可能なので、つがいで鳥を飼いたい方にもオススメです。
そんな十姉妹ですが、実は野生には存在しない鳥なのです。
十姉妹の祖先となる鳥の種類は、中国南部に生息していた「チュウゴクコシジロキンパラ」であるといわれています。
日本で親しまれるようになったのは、前述にもあるように、江戸時代頃。中国から渡ってきて以来、非常に長い年月をかけて、穏やかで飼育のしやすい観賞用の鳥へと品種改良されてきました。
十姉妹の大きさは10~12cm、体重は12~18gほどで、スズメより小さく、太くてまっすぐなくちばしと様々な羽色が特徴です。
フィンチに分類されるので、ヒエ・アワ・キビなどの穀物を食べます。
十姉妹の性格は非常に穏やかです。名前の由来も穏やかな性格からきたといわれています。
十姉妹は複数羽でも喧嘩が少なく仲良くできる様子から姉妹や家族に見えることから「十姉妹」と名付けられたそうです。
また、ペットとして品種改良されているので、優しくて温厚です。他の鳥から攻撃を受けても、自分から攻撃することは滅多にありません。
一方で、外敵に対して非常に臆病で怖がりな反面もあります。そのため、飼い主さんとも慣れるまでは落ち着きがありません。
このような状態を和らげてあげるためにも、十姉妹は多頭飼いが向いている鳥であると言えます。臆病な性格であると聞くと、懐かないのでは?と思いますが、驚かせたり怖がらせたりしなければ、十姉妹は十分人に懐きます。少し時間がかかるだけです。
寂しがり屋の面もあるので、毎日コミュニケーションをとってあげるのも必須です。十分なコミュニケーションが取れていないと、ストレスになってしまうので、しっかりコミュニケーションを重ねてあげましょう。
こうしているうちに、十姉妹の方から飼い主さんのところへ寄ってくるでしょう。
十姉妹のオス・メスの見分けは、外見での判断は難しいです。
一般的には、鳴き声や行動で見分けます。オスは「ピーピー」と澄んだ高い声で鳴き、繁殖期には「ププピー」とリズムよくさえずります。また、体を左右に動かして踊るようにさえずるのが特徴的です。メスはオスよりも低い声で「ジュリジュリ」と鳴き、動作もオスのような特徴は見られません。
十姉妹を手乗りさせる方法
今回、ご紹介するのは十姉妹の手乗りについてですが、ずばり方法は2つあります。
1つ目は十姉妹が飼い主になれて、近づいてくれるのを根気強く待つ方法です。
もう1つは、飼い主が十姉妹をヒナから育てるという方法です。
実は、十姉妹は本来観賞用の鳥なのです。
人になつかないことはないのですが、非常に時間がかかります。
品種改良されてきた鳥なので、外敵への警戒が薄く、外敵には弱いです。
穏やかな性格なのですが、臆病でもあります。なれるまで、しばらくは飼い主さんにもおびえているでしょう。そういう意味からも、複数羽飼うことが推奨されているようです。
それでは、まずはじめに飼い主がヒナから育てる方法をご紹介します。
ヒナを売っているショップはなかなか無いので、繫殖から、飼い主の家で行います。
幸い、十姉妹はよく繫殖して、子育てもとても上手です。
十姉妹を手乗りさせたいと思ったら、繫殖から考えていきましょう。
十姉妹は3ヶ月たつと巣引き(繫殖)できます。
3~4月と、9~10月の間が季節です。
基本は年に1回です。
繫殖のために、オスとメスを同じ鳥かごに入れます。
繫殖用の巣箱をいれるのも良いでしょう。
ただし、メスは「卵詰まり」になって死にいたる時もあるので、リスクも考えておいてください。
十姉妹のオス・メスの見分け方はとても難しいとのことですが、繫殖期になると、オスはメスを誘うためにダンスみたいにステップしたり、いつもと違う鳴き方をするので、オスと分かります。
しばらくしてメスが毎日1個ずつ産卵をはじめ、抱卵が始まります。
普通、抱卵期間は14日間です。
繫殖から抱卵中はできるだけ刺激をさけ、静かにしていてください。
かごの屋移動は禁物です。
めでたくヒナが孵化したあと、ここで親鳥に子育てを任せてしまうと手乗り十姉妹にするのには難しくなってしまいます。
ここからが飼い主の頑張りどころです。
十姉妹のヒナを育てるのには「挿し餌」が必要です。
「挿し餌」とは、ヒナの口に人間が餌を差し込む方法で、親鳥がヒナに餌を与えるのと同じように行います。
餌は「粟玉」で、人肌程度のお湯で粟玉をつぶしてやわらかくしてから、挿し餌専用のシリンジという器具で、ヒナの口に入れていきます。
毎日、ヒナの様子を見ながら、ヒナの胃袋に餌がなくなるタイミングを見計らって与えます。
最初のうちは特に注意が必要です。ヒナの様子をよく観察しましょう。
大変手のかかる作業ですが、飼い主の手の上で挿し餌を行うことで、ヒナの恐怖心がなくなり、逆に手の上が、ヒナにとって、安心の場所になります。
ヒナを育てるのには温度管理が重要です。
ヒナの適温は30℃弱なので、ヒーターを使って温度を常に保ちます。
普通の鳥かごでは、温度がうまく保てないため、水槽等で育てていくのが理想です。この時に酸欠にならないように注意してください。
水槽の床材として、新聞紙を細かくちぎったものや、市販の敷き藁を使いましょう。
水槽の中の温度は高いので、置き餌をするとすぐにいたんでしまいます。
ヒナの糞のそうじも兼ねて、床材はいつもきれいにしておきましょう。
乾燥しすぎを防ぐ水もいれますが、水の取り替えも忘れずに。
常に清潔を心がけながら育てます。
飼い主が神経をすり減らしながら挿し餌するのも、1ヶ月余りです。
2ヶ月もたつと、少しずつ成鳥になる準備が始まります。3ヶ月目になるとだいぶ大人びてきます。
ヒナが自分で餌を食べるようにするため、「皮なし」の餌を入れておくようにします。
水槽の中を歩き回るようになったら、パーチや止まり木をいれましょう。
もっと育ったら、大きな鳥かごに他の鳥と一緒に飼います。
そうすると、今までのように飼い主にべったり、ではなくなってしまうようです。
そうは言ってもこれまでの努力は報われて、憧れの手乗り十姉妹になってくれることでしょう!!
さて、以上が確実に手乗り十姉妹にさせる方法でした。
飼い主の地道な努力が必要ですね。
もう1つ、なれるまで気長に待つ方法ですが、こちらは必ず手乗りになるとは限りません。
呼んだら、寄ってきてくれる、飼い主を見て近づいてくる、みたいな感じのところまではいくと思いますが、手に乗ってくれるかどうかはわかりません。
十姉妹は非常に怖がりですが、仲間意識が高く、仲間のことは大好きです。
十姉妹にいつも話しかけてコミュニケーションをとり飼い主も仲間である、と認識させて少しずつ距離を縮めてください。
手乗りできる日が来るかもしれません。
今回は、十姉妹を手乗りさせる方法をご紹介しました。
ヒナから育てる方法をかいつまんでお伝えしたのだけですので、実際はもっと細かくて大変なこともあるかもしれません。
十姉妹を手乗りさたい飼い主さんはぜひ挑戦してみてください。
十姉妹の種類について
実は十姉妹の種類は多彩で、羽色や羽毛のタイプによって分けられます。
十姉妹の羽の色の種類は三つに分けられます。
並十姉妹
最も一般的な種類で、黒色・茶色・白色の羽毛を持ちます。模様は不規則で個体によって異なるので、それぞれの見え方が違っているのが魅力的です。
白十姉妹
名前の通り、全身が真っ白な十姉妹です。
真っ白の十姉妹以外にも、頭の天辺に丸い模様が入っているものを「月十姉妹」、尾羽の中心に色が付いているものを「一本槍十姉妹」と呼びます。
これらの白十姉妹は、普通の白十姉妹よりも希少で高値で取引されます。
小斑(こぶち)十姉妹
白十姉妹に分類されますが、背中に茶色い斑模様が入っているものを小斑十姉妹と言います。
また、毛並みの種類も豊富で、「巻き毛」が特徴である種類も存在します。これらの十姉妹は「芸物十姉妹」と呼ばれ、高値で売買されることが多いです。
この他にも十姉妹にはヨーロッパ系の品種も存在します。
ヨーロッパ系の十姉妹は全長13cm以上あり、日本の十姉妹よりも大柄です。
セルフチョコレート
ヨーロッパ十姉妹の代表的な品種。焦げ茶色で胸から腹にかけて白黒のうろこ模様の羽が生えているのが特徴的です。
セルフチェスナット
基本的にはセルフチョコレートの同じ模様ですが、セルフチェスナットの方が全体的に色が薄いです。
セルフフォーン
セルフチェスナットよりもさらに色が薄い品種です。
パールチョコレート
腹部が白と薄茶色の網目模様になっているのが特徴的です。
十姉妹の値段について
十姉妹をペットショップで購入する場合の値段は安い子だと2,000円から高い子だと数万円と値段の幅が広いです
また十姉妹には毛色と毛並みが名前がついおり、値段は「毛色・毛並み」によって変わります。
まず十姉妹の毛色は、三種類あります。並(茶色)白、小班(白が多い茶色)を基調として、同じ毛色は親が一緒でもめったに出ません。毛色によって、見分けはとてもつけやすいです。
毛並みにも種類があり、他の鳥にはない魅力です。こちらは名前も面白いんです。千代田、梵天、中納言、大納言、キングと分けられ、巻き毛によって名前が違います。
十姉妹は、日本で作られた品種なので毛並みに和名が付いているんです。
千代田 | 胸の部分だけ巻き毛 |
---|---|
梵天 | 頭の部分だけ巻き毛 |
中納言 | 首だけ巻き毛 |
大納言 | 頭と首、胸が巻き毛 |
キング | 全身が巻き毛 |
その中でも大納言十姉妹とキング十姉妹は、巻き毛が特徴なので、芸物十姉妹と呼ばれています。巻き毛の鳥というのも珍しく、寝ぐせのようになっていてとてもかわいらしい種類です。
千代田十姉妹の値段(胸の部分だけが巻き毛) 毛色にもよりますが、大体一羽4,000円程度が相場です。毛色は白いほうが珍重されているため、高めです。
梵天(頭の部分だけ巻き毛) この種類は比較的数が多いため、安いところでペアで3,000円程度で販売されています。高いところだと10,000円程するため、購入場所によって大きく差が出ます。
中納言(首だけが巻き毛) 中納言は安いところで2,000円程。高いところで10,000円を超えます。
大納言(頭と首、胸が巻き毛) この種類はとても貴重です。めったの市場に出回ることがないため、1羽5,000円以上します。高いと50,000を超えたりするものもあります。
キング(全身が巻き毛) こちらも芸物十姉妹のため、貴重です。1羽4,000円から、高いとこの種類も50,000円を超えます。
昔は、1羽500円程で販売されていたこともあったそうですが、現在は十姉妹はかなり高級品になっています。飼育環境を整え、長生きすると10年以上生きられます。お気に入りの子を見つけてください。
十姉妹の寿命について
初心者でも飼育しやすい十姉妹ですが、平均寿命は8年ほどです。インコや文鳥に比べると短いですが、小柄ながらも、病気をしにくい鳥種です。
寿命は個体差もありますが、飼育環境や温度管理を整え、健康に気をつけてあげていれば、8年以上長生きするのがほとんどです。ちなみに最長は14年だそうです。
十姉妹は成鳥になるのが早く、生後3ヶ月もすれば、ほぼ成鳥と変わらないくらいにまで成長します。早めに、成鳥の飼育環境を整えていることが良いですね。
十姉妹がかかりやすい病気について
十姉妹を長生きさせるためには飼い主が病気やケガにも注意しなくてはいけません。
ところが十姉妹は病気になっても分かりにくく、悪化するまで飼い主も気付かないケースが多いのです。
小型の鳥類でかかりやすい病気と、その種類だからこそかかりやすい病気があります。十姉妹特有の病気は少ないですが、小型の鳥類にかかりやすい病気がたくさんあります。それが以下になります。
- オウム病(鳥クラミジア)
- そのう炎
- トリコモナス症
- 外部寄生虫
- 繁殖関連の疾患
- 卵詰まり
- 肝肥大
などがあげられます。
十姉妹はインコなどの小型鳥類にかかりやすい病気が主になります。病気に気付かず放っておくと最悪の場合、死に至る病気もあるので違和感を感じたら病院に行くのがベストです。
オウム病
オウム病(別名:鳥クラミジア)は十姉妹に限らず、鳥類を飼育する上で気を付けなければならない病気です。
免疫力の落ちたヒトも鳥のフンなどから感染することもあるからです。呼吸器に異常が見られ、鳥類からのオウム病感染で亡くなった方もいます。
もちろん鳥類同士での感染もあり得る病気で、親鳥からヒナに移してしまうケースもあります。
症状は元気消失、食欲不振、下痢などが見られますが無症状の場合もあるので注意が必要です。
早期に病気を発見できれば回復しますが、オウム病を発症していることに気付かずにいると多くの場合が死んでしまいます。
そのう炎
小型の鳥類に多い病気でそのうに炎症を起こす病気です。そのうとは食道の一部が膨らんだ器官で、飲み込んだものを一時的に蓄える場所でもあります。
炎症を起こしてしまう原因は「そのう」は消化液を分泌しないことにあります。細菌やカビなどが住み着きやすく、微生物が繁殖をしてしまうと炎症が起こるのです。
そのうが腫れていたり、エサを吐き出す、食欲不振、特有のニオイなどがそのう炎にかかっている可能性がある症状です。治療は炎症を起こしている原因を取り除くため、投薬になります。
トリコモナス症
ヒナや若鳥に多くみられ、トリコモナス原虫の感染によって引き起こされます。
無症状の場合もありますが、食欲不振や吐き戻し、くしゃみや鼻汁、口から泡のような粘液を吐くなどの症状がみられることが多いです。
口腔内からそのうにかけてトリコモナス原虫が生息していることが多く、複数飼育している場合、鳥類同士の飲水や口移しなどで感染してしまうことが多いです。
外部寄生虫
外部寄生虫とはいわゆるダニやシラミのことです。疥癬(かいせん)による皮膚病が多く見られ、皮膚がカサカサに乾燥してかゆみが伴います。
皮膚の見た目以外にも、鳥かごに体をこすりつける仕草が見られたら寄生虫の可能性が高いです。また、くちばしや肢の変形もみられることがあります。
繁殖関連の疾患
繁殖関連の疾患も増加傾向にあり、そのほとんどが過発情によるものとなっています。
鳥類は光に当たっている時間が長くなると発情しやすいのですが、室内で飼育していると人間の生活環境に合わせて光を浴びる時間が長くなります。
発情の抑制は光に当たる期間が8時間以内となっているので、極力近づけるようにしましょう。
卵詰まり
メスの成鳥にみられ、卵が卵巣で詰まってしまうことがあります。メスのみを飼育していても無精卵を産む十姉妹にも起こる症状です。
症状はお腹に膨らみが見られ、うずくまっていたり、食欲不振、呼吸が荒い、水をよく飲む行為などが見られます。
卵が詰まってしまうと排泄ができなくなり衰弱するほか、1つ目が詰まったまま2つめの卵がでて腹膜炎になってしまうこともあり、死んでしまうこともあるのですぐに病院に連れて行きましょう。
卵詰まりはカルシウム不足で起こりやすく、普段からの栄養バランスを考えたエサやりが大切です。
過剰産卵
過発情になっているとメスは卵を生み続けますが、産卵すると栄養不足に陥ってしまうこともあります。カルシウムが不足すると卵詰まりの原因にもなりますし、ケガもしやすくなってしまいます。
肝肥大
肝肥大によるお腹のふくらみは目で確認しづらく、触診にて判明することが大半です。
個体差はありますが、排泄した尿が緑色化、黄色化したりくちばしが長く成長しすぎたり、羽に以上が見られることもあります。
骨折
外部からの圧力や骨が弱っていたり、爪切り時の保定などでも骨折しまうことがあります。
骨折している部位が腫れたり、内出血を起こしているので骨折には気が付きやすいでしょう。中には骨が飛び出ているような開放骨折もあり、血がでることもあります。
中には自分で骨折箇所のテーピングを行う方もいますが、素人のテーピングは骨のくっつき方がおかしくなるかもしれません。
骨折が治っても足を引きずってしまうことになりかねないので、病院に連れて行きましょう。
十姉妹を飼育していて異変を感じたら自分では判断をせずに病院に連れていくことが理想的です。すぐにかかれる病院をあらかじめ見つけておきましょう。
十姉妹の飼育に必要なものについて
十姉妹を飼うために必要なものについてまとめました。
十姉妹を飼育するためにはいろいろな道具を準備する必要があります。最低でも以下の道具が必要になります。ペットショップや、ホームセンターなどで探してみましょう。
- 飼育ケージ
- おもちゃ
- 青菜入れ・ボレー粉入れ
- えさ入れ
- とまり木
- つぼ巣
- 水入れ
- 水あび用の容器
それではこれらについて詳しく説明していきます。
飼育ケージ
飼育ケージは、十姉妹が動き回れるように、30cm以上のものを選びます。金属製のものがよいでしょう。ケージのそこには、新聞紙を敷くようにします。
おもちゃ
ブランコを入れると、よく遊びます。くちばしを使った遊びはしません。
青菜入れ・ボレー粉入れ
青菜やボレー粉を入れる容器があると大変便利です。とまり木のそばに取りつけると、食べやすいでしょう。
えさ入れ
シード飼料を入れる容器を用意します。外から取り外しができるものを選ぶとよいでしょう。
とまり木
鳥の足場です。手前と奥に、二本を高さを変えて取りつけます。
つぼ巣
汚れてきたら新しいものと交換をします。
水入れ
鳥が給水するための水です。
水あび用の容器
十姉妹は水浴びがとても好きなので、入れておくと冬でも水浴びをします。とまり木の下に置くと糞で汚れてしまうので、置かないようにしましょう。外につけるタイプの容器もあります。
以上の道具に加えて、十姉妹には住環境も大切です。風が直接当たらない、ゆかから50cm以上の高さ、明るい場所だが直射日光が当たらないようにすることが必要です。
準備に必要なモノを揃えたら次は実際に飼育する時に必要なえさについて説明していきます。
えさ
十姉妹のえさは「シード飼料、ボレー粉、塩土、青菜」を与えるが良いです。
ホウレンソウや、ダイコンの葉、アボカド、ネギ類、人の食べ物(パンやお菓子など)、加熱したものは与えられません。
えさは一日一回、一日分をまとめて与えるようにします。シード飼料は毎日与えますが、青菜は週3回、ボレー粉は週1回ほどにします。
シード飼料
皮つき、皮なしがあるが、皮つきが栄養があります。えさ入れの半分まで入れます。
ボレー粉
カキの殻をくだいたものです。カルシウム補給になります。
塩土
塩が入った土のかたまりです。ミネラル補給になります。
青菜
コマツナ、ブロッコリーなどです。
十姉妹のケージのお手入れについて
ケージは掃除する必要がありますので、掃除の仕方について説明していきます。
簡単説明しますと容器の水洗いは毎日行います。ケージのふき掃除は二週間に一回、ケージの大掃除は一か月に一回、つぼ巣の交換は3か月に一回行います。
夏は、虫が発生しやすいためこまめにそうじを行い、風通しの良い場所に置くようにしましょう、ただし!一部には日かげができるようにします。冬は十姉妹を室内で飼うのならば保温は必要ありません。ただし、風は当たらないよう囲いをするようにします。
容器の水洗い
毎日水洗いでそうじをするようにします。新聞紙の交換もして、水浴び用の容器はときどき熱消毒をします。
ケージのふきそうじ
2週間に一度、濡れタオルでふきます。とまり木の糞は取り除きづらいが、きちんととるようにします。
ケージの大そうじ
一か月に一回、ケージの分解をして、水洗いを行います。ケージ全体に熱湯をかけ、ひなたにおいて乾かします。
つぼ巣の交換
ダニがわくことがあるので、3か月に一度新しいつぼ巣に換えます。
健康チェックをする
掃除する際に十姉妹の口、体などのチェックも合わせてしましょう。息は苦しそうにしていないか、吐いていたりはしないか、羽をふくらませていたり、動きでおかしいところはないか、鳴き声や糞の色もチェックするとよいでしょう。
十姉妹は白内障や気道炎を起こすことがあります。いつもと様子が違うときには、動物病院へ連れて行くようにしましょう。
健康に飼うためには、生活のリズムを整えることや、食べ物やそうじが大切です。日々の健康チェックも忘れないようにして、十姉妹と楽しい飼育ライフを送りましょう。
まとめ
十姉妹は人と同じように、朝起きて夜休む生活をします。ケージで飼う場合でも、自然の生活に近づくように、夜はケージを暗くするなどの工夫をします。
十姉妹を飼うのなら世話をするタイミングがとても大事です。朝の明るい時間にえさやそうじをするようにし、その後は自由な活動をさせると十姉妹の住みやすい環境で育ってくれますよ。
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