小さな体に色鮮やかな見た目、それに何と言っても綺麗な歌声で有名なカナリア。
種類も豊富でメジャーなレモン色から赤や白などは羽色のキレイさも魅力の鳥類ですね。
今回はカナリアの寿命や鳴き声、飼育に必要なもなどについて詳しく解説していきます。
カナリアの特徴
まずはカナリアの特徴についてご紹介します。
カナリアはペットとしての歴史は長く、世界中の人々に愛されてきた鳥です。
ヨーロッパのカナリア諸島原産の小鳥ということもあり、主にヨーロッパを中心に広く親しまれています。
美しい鳴き声や、鮮やかな色、愛らしい仕草が非常に魅力的で、世界中の人々を虜にしています。
日本へも江戸時代にオランダからもたらされて以降、幅広い身分の人々に愛されてきました。
現在ではペットショップでの取り扱いも多く、手軽に飼育を始めることができます。
カナリアの平均体高は約11~20cm、平均体重は15~20gとされていますが、野生のカナリア、飼育種のカナリア又は、カナリアの種類によって多少異なります。
野生のカナリアの全長は約12~13cmの大きさで、重さは約20g前後とされています。一方、飼育種のカナリアは全長11~20cm、重さは15~40gと、野生のカナリアと比べて様々な大きさがあります。
平均寿命は10年ほどで、飼育環境が良ければ、中には20年近く生きる個体もいます。
「食欲がない」「泣かなくなる」など、いつもと様子が異なる場合は、様子見するのではなく、すぐに受診してください。
カナリアは、愛玩鳥の中でも比較的穏やかな性格で、基本的におとなしいので、初心者でも飼育しやすい鳥です。
また、自立心があり、飼い主さんへの依存心もオウムのように少ないので、お留守番が得意な鳥です。
なかなかかまってあげられなくても、ストレスを感じにくいので、一人暮らしの方も飼いやすい種類の鳥です。
一方で、他の鳥に比べて体が小さいので、やや臆病で警戒心が強い反面もあります。
人になれることは早いですが、体を触られることを苦手としているので、飼い主さんに甘えることは滅多にありません。
カナリアの多頭飼いについてですが、前述してあるように、警戒心の強い鳥であり、野生でも単独行動をして生活します。
特に、オス同士は縄張り争いを行い、激しい喧嘩をすることもあるため、同じケージの中に入れて飼うことは絶対にやめましょう。
メス同士であっても、オスのように激しい喧嘩はありませんが、ストレスを感じやすいので、やはり単独飼育が基本です。
オスメスの見分けは素人には難しく、ペットショップなどでは、肛門が突き出ているものがオス、出ていないものがメスと区別されているようです。
他の特徴としては、メスに比べると、オスの方がよく鳴き、体が細身であることが多いそうです。さえずりを楽しみたい方は、オスを選びましょう。
また、さえずりは繁殖期にのみ行うので、メスとペアにするとあまり鳴かなくなってしまいます。
カナリアの寿命について
カナリアの平均寿命はほぼ7年~10年くらいと言われています。ただ中には10~20年ぐらい長生きするカナリアもいます。
寿命を長くするには日頃からのカナリアが過ごしやすい環境を作ってあげることが大切です。
カナリア諸島に住むカナリアの生育しやすい場所が日本の環境と少し違って、体質的にさむがりで部屋の温度を20度以上に保たないといけないことや、免役が弱く腸炎にかかりやすいため衛生状況を確認して、かごの掃除を適度にしてあげる必要があります。
他にも体の具合が悪いとおなかを下し下痢のような排便をし、さらに悪くなると緑色のうんこをするようになります。このうんこが少し水っぽいので、そのままかごが汚れていると寄生虫やダニが発生して、さらに病気にもかかりやすくなる可能性があるので注意しましょう。
エサにも気をつける必要があり、カナリアはミックスフード・シードフードが代表的な食事となります。殻付きのシードと殻なしのものが市販されており、おなかの状況にあわせてどちらかを選ぶといいですよ。
殻付きのシードを食べさせると栄養の吸収がしやすく食べ応えもあり、カナリアが元気になるといわれています。
少し悲しいお話ですがカナリアの平均寿命を10年だとすると、人間の8倍ぐらい年を取ることになります。
人間でいうと一年間に8歳も年をとることになります。そのため、よく頭に入れて観察ノートや日記に記入しておくのもいいですね。
年を取るとエサの吸収が悪くなりストレスも受けやすります。そのため、おなかの調子をこわしやすくなるため、なるべくよく観察して飼育してあげましょう。
カナリアは年を取ってくると老化のせいで動きが緩慢になりけがをしやすくなったりします。
くちばしの力が弱くなってえさを上手に食べられなくなることがあります。栄養の吸収がちゃんとできるようにフードの種類を変えるなどしてケアーをしてあげましょう。
年を取りエサを上手に食べれなくなってきたら、パウダー状のフードや細かくして食べやすくしたものを与えてください。また雛用のあわからできている柔らかいあわ玉というフードがあるのでそういったものを与えてみましょう。
カナリアの種類について
カナリアの種類は細かく分けると数百種類あるといわれています。
色を楽しむ種類、鳴き声を楽しむ種類、模様を楽しむ種類などに分けられます。その中でも代表的でポピュラーな種類をいくつかご紹介します。
野生種のカナリアは、顔からお腹にかけてくすんだ黄色、背中や翼には茶色のような灰色のような色合いの縞模様があるのが特徴です。
野生下で目立つと、捕食対象になってしまうので、かなり地味な色合いをしています。
レモンカナリア
カナリアの最もポピュラーで、定番な品種であり、その名の通り全身がカナリアイエローと呼ばれる鮮やかな美しい黄色をしています。
1677年にドイツの小鳥屋さんで初めて作られた品種だそうです。見た目だけではなく、さえずりも美しいです。
赤カナリア
美しい赤色をしており、レモンカナリアよりも甲高い声で鳴くといわれています。
野生のカナリアの改良交雑種で、ショウジョウヒワとオレンジローラーカナリアを交配させた品種です。
美しく特徴的な赤色の毛はショウジョウヒワの特徴を受け継いでいますが、体色の色味が変化します。
人参などカロテンを多く含む餌を与えると、赤みを増し、与えないと色味が薄くなっていきます。
白カナリア
一番初めに色変わりの改良がなされた品種で、美しい真っ白な羽毛が特徴的です。
江戸時代頃に誕生したといわれています。レモンカナリアと同様にポピュラーな品種で、ペットとして広く親しまれています。
ローラーカナリア
さえずりが最も美しい品種です。美しい声で鳴くように品種改良を何度も重ねて生まれた品種です。
多くの個体は野生種に近い地味な色をしていますが、白や黄色などの美しい羽毛を持つ個体も中にはいるみたいです。
より美しい鳴き声を出すことができるように、若いオスに透き通るような美声で鳴く年長のオスの声を聞かせる「付け仔」という飼育方法が特徴です。
リザード
現存するカナリアの中で最も古いといわれている品種です。野生種の特徴を引き継いでおり、鱗状の模様が特徴的です。羽毛には絹のように美しい光沢があります。
細カナリア
日本で固定された品種で「Japanese Scotch Fancy」とも呼ばれています。
他の品種のカナリアに比べ、極端に体が細く三日月に見えることから「細カナリア」という名前がつきました。飼育が少し難しい品種で初心者には不向きかもしれません。
それぞれ容姿、鳴き声などに重視して品種改良されていますので、好みに合わせて選ぶことができます。
品種によって値段も変わってくるので、どのように愉しみたいかで選ぶのがオススメです。
カナリアの値段について
カナリアは品種やペットショップによって大きく値段が異なります。
一般的な値段はおおよそ5,000円〜30,000円を目安に取引されることが多いですが、品評会に出品されるほどの美しい特徴を持つ品種であれば高値で取引されます。
また、カナリアの雛は希少価値が高く高値で取引されるが、体が弱く飼育が難しいことから、ある程度成長したカナリアを置いている店が一般的です。
主な販売箇所はペットショップやブリーダーから入手することが可能です。現在ではインターネットでの販売もしているので比較的入手しやすい鳥種です。
ブリーダーは品評会が終わると、その際に繁殖した余剰鳥を問屋に出品しています。近所に小鳥屋さんが無い場合は、ブリーダーを探して直接分けていただくことがベストです。価格も比較的安価で仕入れることができ、質の良いカナリアを入手することができます。
一般的にはメスよりも、美しくさえずるオスの方が高値で取引されます。また、巻き毛カナリアやスタイルカナリアと呼ばれる容姿の美しい品種は、一般的なカナリアよりも高額で取引される傾向があるようです。
カナリアの鳴き声
「カナリア」と聞いて、実物をどれだけの人がパッと頭に浮かべることができるだろうか。
それよりも先にお笑い芸人の「カナリア」、米津玄師の「カナリヤ」やゆずの「カナリヤ」が先に浮かんでしまう。
米津玄師やゆずがタイトルにする程の小鳥、大したものだ。きっとすごいいい感じの鳴き声をお持ちなのだろう。
ペット初心者向きの性格で、カナリアを飼うハードルは低いのですが、やはり気になるのは「鳴き声」。
しかし、その点もまさかの楽々クリア。実はカナリアは鳥の中でもおとなしく、ずっと泣き続けるという心配のないので、アパートでも安心して飼えてしまう。
といえどやはりそこは「鳥」。もちろん鳴くことはあります。
そこで知っておいて欲しいのが、鳴き方の種類。
「ピーピー」の鳴き声は、扉を開けてほしいなどの、要求鳴き。これが分かるとうまく付き合えます。
普段の「ピーピー」鳴きは、近所迷惑にならない程度のものなので、安心してほしい。
ペットカナリア斡旋協会かと思われてしまうほどの、カナリア推しをしたが、一点気をつけて欲しい。
それは、「繁殖期」。繁殖期(2月から6月)になると、オスのカナリアは、「ピロロロロロロ」と大きな声で求愛鳴きをする。
これは近所迷惑になる場合もあるほどの大きな声なので、そこには細心の注意を払ってほしい。
それでは更にカナリアの鳴き声を深堀していこう。
基本的に、若いカナリアくんの鳴き声はイマイチ。
年長のカナリアさんの鳴き声は、より美しく、素敵である。大器晩成型というわけだ。
昔からカナリアの改良がなされてきたが、もちろん鳴き声も改良されてきた。
若いカナリアくんに、より美しくさえずる年長のカナリアさんの声を聞かせ、さえずりを仕込む。
年長のカナリアさんのさえずりに近い「笛」で仕込んだり、カナリア界の鳴き声チャンピオン「ローラーカナリア」のさえずりを聞かせて仕込むこともある。
それらは、「付け仔」と呼ばれる方法だ。
まるで、会社で「先輩を見て学べ!」と言わんばかりの仕込み方だ。
そうやって昔から鍛えられ、改良されてきたと想像すると、なんだかカナリアさんたちがとても愛おしく感じ、親近感が湧いてくる。
次に種類ごとに深堀してみよう。特に鳴き声に定評のある3種を紹介。
レモンカナリア
カナリアと聞いて、最初にイメージした黄色い小鳥。まさにそれが「レモンカナリア」でしょう。
カナリアの中で一番有名で、鳴き声も美しく、「カナリア代表」と言ってもいいほど有名なカナリアです。複数飼いは、喧嘩の危険性があるので、単体で飼うのがおすすめ。
赤カナリア
赤カナリアもとても美しい鳴き声の持ち主。レモンカナリアよりも高い声の持ち主。
「赤」カナリアと名乗っているが、実際はオレンジ色に近い色。
おもしろい話で、食べ物に含まれるカロテンの量によって体の色が変わる。
ニンジンはカロテンを多く含んでいるので、それをたくさん食べると赤みが増し、カロテンを食べないと赤色が薄れていく。
「みかんを食べすぎると手が黄色くなる」みたいなことか…ちょっと笑える。
ローラーカナリア
主にドイツで、鳴き声重視で作られた品種。カナリアくんが玉を転がしたように美しい声でさえずるので、「ローラー」と名付けられた。
鳴き声に特化して改良されたため、色や形は重要視されなかったため、地味な色をしている。「木を見て森を見ず」といったところだろうか。
くちばしを閉じ、高くて甘い声で鳴く。黄色っぽいものの方が高音、緑色っぽいものの方が低音。
他のカナリアとは比べ物にならないほど、ずば抜けたきれいなメロディーを奏でる、まさにカナリア界のスーパースター、チャンピオンである。
カナリアの豆知識
それではちょっとここで、カナリア豆知識を2つほど紹介したいので、紹介します。
カナリアのタイプの見分け方
大きく3つのタイプに分けられる。
- 羽の色や模様に特化型(カラーカナリア)
- 姿形特化型(スタイルカナリア)
- さえずり特化型(ローラーカナリア)
特化型があるということは、昔から人間による、それなりの改良がなされてきたということです。
②姿形特化型はイギリスを、③さえずり特化型はドイツを中心に行われてきたと言われています。
改良を重ねたことで、現在では本当に様々な種類のカナリアが存在している。
カナリアのオスとメスの見分け方
見分けるためには、ズバリ肛門チェック。
- 肛門が突き出ているものがオス
- 出ていないものがメス
そしてもう一つの見分け方。それがさえずり。
- 歌を歌うように鳴いているのがオス
- メスはほとんど鳴くことがない
これは、肛門判断よりもスタイリッシュな見分け方な気がする。
この2つの豆知識を知っていれば、他の人よりはちょっぴりカナリア通な感じがする。
カナリア?カナリヤ?
正式表記は「canaria」ということなので、私は「カナリア」で統一させてもらう。ちなみにスペインのカナリア諸島を由来にしている。
カナリアの飼育に必要なもの
ここではカナリアを飼育するのに必要なものをご紹介していきます。カナリアのお迎えをご検討の方は、是非参考にしてみてください。
最低限揃えておきたいものが以下になります↓
- ケージ
- 止まり木
- エサ・飲み水入れ
- ヒーター
- 水浴び器
- ケージカバー(おやすみカバー)
- エサ
それではそれぞれ細かく解説していきます。
ケージ
どんな鳥を飼うにも必ず必要となるケージですが、体長が12㎝~13㎝ほどのカナリアを飼育するには大体35㎝から40㎝四方のケージを使用するといいでしょう。
カナリアは警戒心や自立心が強く、基本的にはインコや文鳥のように手乗りにならない鳥です。
ケージは飼育されるカナリアにとって一生を過ごす場所ですので、あまりに狭いと動き回ることができずストレスが溜まってしまいます。
かといって大きすぎるケージですと今度は飼い主が掃除やメンテナンスをするのが大変になってしまいますので、カナリアを飼育するのにちょうど良い大きさのケージを購入しましょう。
止まり木
止まり木はケージを購入すると大体セットで付いてくるのでそちらを使用していただいて問題ないのですが、もし止まり木が1本しか付いてこなかった場合や、カナリアが止まるには少し細すぎたり太すぎたりする場合には、新たにケージへ後付けできるような止まり木を購入すると良いでしょう。
選ぶ基準としては、カナリアが掴まった時に前側に来る爪と後ろ側に来る爪が1~2㎜離れるものが良いです。また、ケージ内に止まり木が2本あることでカナリアが行ったり来たりでき運動にもなるので、2~3本取り付けてあげてください。
エサ・飲み水入れ
こちらもケージを購入すると大体は付属されています。
ただ、作りによってはカナリアがエサを食べる時に食べこぼしがケージの外まで飛び散ってしまうことや、深すぎて食べづらいこともあります。その場合には飛び散り防止のカバーが付いたエサ入れやカナリアなどのフィンチ専用の小さいエサ入れがありますので、そのようなものを新たに購入するといいでしょう。
飲み水入れも同様で付属されているもので充分ですが、入れ物の大きさによってはそこでカナリアが水浴びをしてしまう場合があります。
カナリアは綺麗好きで水浴びを好みますので、もし飲み水入れで水浴びをしてほしくないということであれば、飲み口の小さいバナナ型の水入れ等もありますので、そちらを取り付けてあげると改善されると思います。
ヒーター
カナリアは寒さに弱く、ケージ内の温度を20℃~25℃くらいに保たなければいけません。エアコン等を使い部屋全体の温度を調整してもいいですが、そうするとどうしても電気代がかさんでしまいます。
ケージ内だけの温度を調整することができる小鳥用ヒーターというものがあります。
お住まいの地域にもよりますが、朝晩が冷え込む秋頃から大体5月頭の時期までは、ヒーターを使って温度管理をしてあげてください。
タイプはケージ内に設置するものから外側に設置する薄型のものがあるので、使用しているケージの大きさ等に合ったものを選ぶと良いです。
また、カナリアは暑さにはそれほど弱くない鳥ですが、ケージ内があまりにも温まりすぎると体調を崩してしまうことがあります。
場合によってはそのまま亡くなってしまう可能性もあるので、そのような事故を防ぐためにはサーモスタット付きのヒーターを選び、一定の温度になったら自動でヒーターが切れるようにすると安心です。
水浴び器
カナリアはとても綺麗好きな鳥で、一日に何度か水浴びをする習性があります。水浴びはストレス発散にもなるので、飲み水とは別に水浴びできる場所を作ってあげてください。
水浴び器の種類は主にケージ内に置く陶器でできているものと、ケージ外に設置するプラスチック製のものがあります。
陶器のものはどのようなケージにも設置することができるという点は良いですが、カナリアが水浴びをするとケージの中が水浸しになってしまったり、設置することでケージが狭くなってしまうということがあります。
一方プラスチック製のもののほとんどはケージの出入り口部分に設置でき、小部屋のようになっているのでカナリアが水浴びをしてもケージが水浸しになりにくいです。
おすすめはプラスチック製のものなのですが、ケージの種類によってはプラスチック製の外付け水浴び器が設置できないものもありますので、購入前によく確認する必要があります。
ケージカバー(おやすみカバー)
自然界の鳥は日の出と同時に活動をはじめ、日の入りの時刻になると眠りにつきます。
飼育される鳥もなるべく自然界の鳥と同じ生活スケジュールにしてあげることで、発情抑制にもなり健康維持に繋がります。
カナリアが眠る時間に部屋を暗くしてあげることができれば良いですが、飼い主の生活スタイル上それもなかなか難しいですよね。
カナリアが眠りにつく時間、大体夜7時くらいになったら、遮光できる生地でできたケージカバーをかけてあげてください。
ケージによっては同じメーカーから専用のケージカバーが発売されているのでそれを購入してもいいですが、ある程度遮光できる厚手の布等でも充分代用できます。
エサ
カナリアのエサには大きく分けて「シード(種)」と「ペレット」の2種類があります。
自然界で生活するカナリアは主にシードや果実を食べます。
シードを与えることでより自然に近い食生活を送ることができますが、シードのみですと栄養がやや偏ってしまいます。
ですので、シード食にする場合はなるべく栄養価の高い「殻付き」のものを選び、補助食として週に何回か小松菜や豆苗などの青菜をあげることをおすすめします。
一方ペレットは、カナリアに必要な栄養が配合された人工のエサですので、これのみ与えるだけでも飼育できます。
ただ、カナリアによってはペレットを好んで食べない、もしくはまったく口にしようとしない子もいます。
このような場合には、シードに少量のペレットを混ぜ、徐々に混ぜる量を増やしていくと食べられるようになることがあるので、試してみてください。
また、赤や黄色などの色鮮やかなカナリアには、その色を保つために栄養補助食が必要となります。どんなものを与えていたかはカナリアを購入したペットショップ等に聞いてみると良いでしょう。
カナリアのかかりやすい病気と気をつけるポイントについて
おなかの弱いカナリアは人にあまりなつかないようで、無理にさわって神経を逆なでするとストレスになり弱くなるそうなので、しっかり様子を見て遊ぶのがいいでしょう。
また人間と同じくひなたぼっこをしたり、水浴びなどもするそうなので、様子を見てカナリアのお世話をしましょう。
室内で日向ぼっこする際は疲れさせないように時間や日の当たり具わいを考えてあげるとさらに仲良くなれるかもしれません。
カナリアはデリケートなのでおなかの調子をまめに見てあげたり、肺炎を起こさないように様子を見ましょう。
肺炎にかかるとおなかの色が赤ぐろくなって羽根を膨らませてうずくまるようになるそうです。まぶたがはれたり痔になったりするので注意が必要です。しっかり観察をしましょう。
この他にもるいそう症という病気にかかると、脂肪がへり栄養障害をおこしてやせてしまうようなので彼らの体調に気を付けましょう。飛ぶのが上手にできなくなったりするので羽根の様子をよく観察して病気を事前に防ぎましょう。
カナリアはストレスを感じやすく、そういった要因もカナリアをはやく老化させ、病気にさせる条件になってしまいます。
炎症性の疾患を患いやすく痩せやすいカナリアが栄養を摂取しやすいような体作りができるようにこころがけたいですね。
カナリアを過度に触りすぎずに適度に自由に運動をさせて、やわらかな日の光で体内のビタミンの生成を促してあげる。そういった飼育サイクルがうまくできるように心がけましょう。
また注意したい点としてカナリアが自立心が旺盛な鳥であることがあげられます。つかず離れず彼らを疲れさせないように心がけましょう。
カナリアの特徴として美しい鳴き声があります。異変に気が付くと途端に鳴くのをやめて声をひそめます。
カナリアが元気に美しく発声できるような条件を作ってあげるのも飼育条件と健康チェックの一つだと思われます。
もともと彼らの出身が美しいカナリア諸島で、標高の比較的高い場所の木の上で小さな群れをつくり、巣を作る野鳥が原種となっており、それをさらに交配をして、ようような種類のカナリアが販売されているようなので、種類によりえさや個体の特徴に異なりが出てくることがしばしばだと考察されます。
彼らがどんな所に住みどういった自然環境を好んでいるのかを調べてそれにあわせてあげるように心がけましょう。
かわいいからと言って一日中騒がしいリビングのような場所に放置したり電磁波が多い場所などで長時間すごさせるのはおすすめしません。
部屋の換気が全くできないような場所もよくないと思います。そういった場所での飼育なら、静かな空気清浄機などを短時間だけでも使用するのもいいかもしれません。
羽根のつやの様子や色を観察したり、目の色やくちばしなど、そのカナリアのもつ個体差や性格などもよく知り仲良くなることが大切だと思います。
知識だけにとらわれずに愛情をもって一人の家族としてカナリアをケアーし、飼育することが大切だと思います。
また飼育する飼い主がストレスを感じないように事前にどうやって彼らと向き合っていくかをよく考えてペットとして向かい入れてあげることが必要なような気がします。
美しい声を持つカナリアは私たち人間の心を癒してくれます。かれらと美しく会話ができるように人間の努力が必要ですね。
まとめ
カナリアについてご紹介しました。
飼いはじめは色々と揃えなければならず少し大変に思うかもしれませんが、一度揃えてしまえばあとで買い足すものはエサくらいなので、それほど難しいことはありません。
かわいらしいカナリアに癒されながら、素敵な生活をお送りください!