ひときわピカピカ光る金の台座に、金のカップに入ったお姿が、コンビニにはそぐわないほど、とっても気品あるケーキがありました。
ファミリーマートの「ザッハトルテ」です。
大きさは子どもの握りこぶしくらいの大きさでしょうか、色艶よく鎮座している姿は他のスイーツを寄せつけない程のベテラン感を放っています。1つ298円。
やっぱりこのクラスのスイーツになるとお値段もベテラン感出してきますよね。
おにぎり買うついでに買っちゃった~ってわけにはいかないだろうけど、毎回毎回、目を引くスイーツです。
ザッハトルテは王侯貴族たちを魅了してきたウィーンを代表する銘菓です。オーストリア、ウィーンで200年以上もの歴史があるケーキです。
知ってましたか?実はチョコレートケーキみたいですが、厳密にはチョコレートケーキとは違うんですよ。
「ザッハトルテ」のアプリコットジャムは間か?外側か?果たして…
ザッハトルテはアプリコットジャムがポイントなんです。
ケーキの間にジャムが挟まっているのか、はたまたケーキ表面(グラサージュ)のすぐ下にジャムが塗られているのか。
これはどっちだろうなぁ~。コンビニのお姉さんは知らないだろうなぁ~。どっちにしてもおいしいんだろうなぁ~。と想像しながら購入!
結果発表!ファミリーマートの「ザッハトルテ」は間にアプリコットジャムが挟まっているタイプでした。
丸みを帯びたパックを開けると艶を帯びた、テカテカのチョコレートコーティングが現れました。
フォークをひとさしすると、重く、ゆっくり沈んでいく感じが、なんだか高級感を感じさせてくれます。
お昼にいただくなら、紅茶を用意して、夜にいただくなら赤ワインを用意してかな。
ちゃんとテーブルコーデして食べたいなぁ、と思わせるスイーツです。
さて、ケーキの一番下はチョコレートのスポンジのようですが、中はチョコレートバターケーキのようで伝統に忠実に作られたザッハトルテのようです。(チョコスポンジにチョコレートコーティングしただけではザッハトルテではないんです。)
口当たりはとってもなめらか、少しもったりした感じで、口の中でゆっくり溶けていきます。
チョコレートの甘みの中に、ほんのり苦みを感じて、ミルクチョコレート寄りではなくブラックチョコレートを食べている感じに近いかな。
時々、アプリコットジャムの酸味を感じると、口の中の甘さがキュっと引き締まるようです。
一口にその深さと、濃さが詰まっているので、ゆっくり味わいたいスイーツです。
名家三代続かず!?(ザッハトルテの歴史)
昔むかし、ザッハトルテはザッハさんとデメルさんがそれぞれ作っていました。
ザッハさんはアプリコットジャムを間に挟むタイプのケーキ。
デメルさんは周りにアプリコットジャムを塗るタイプのケーキ。時が経ち、ザッハさんの息子さんがホテルをつくりました。
「ホテル・ザッハ」という名前です。ですが、そのまた息子さん(ザッハさんのお孫さん)が財政難に陥りました。やっぱり名家三代続かず…なんでしょうかね。
それを助けてくれたのが、デメルさんでした。でも、「ホテル・ザッハ」さんは同じケーキを作っていたことが、気に食わなかったようですよ。
「俺が元祖だ!」「いや俺が本家だ!」みたいなことなのかな!?結局、裁判沙汰にまでなったとか…。そして戦いに勝ったのは「ホテル・ザッハ」の方でした。
そんなことを思いながらもう一口。ちょっと重たい感じのケーキなので、パクパクと食べてしまうよりは、時間をかけてゆっくり一口、一口を味わっていくスイーツだと思います。
是非、ザッハトルテの甘い戦いの歴史に思いを馳せながら…いただいてみてください。
ちなみに、セブンイレブンのザッハトルテは周りにアプリコットジャムが塗られたタイプ。
ファミリーマートは間にジャムのタイプなんですね。比べてみるのもおもしろいですね。
なんと!?2か月待ちのファミマスイーツ
パッケージに書いてある「ケンズカフェ東京 氏家シェフ監修」。
とっても小さい字で書いてあるから、つい見逃してしまいそうになりましたが、グーグル先生にお店のことを聞いてみました。
なんと、そのお店のガトーショコラは2か月待ちの代物なんですって。
そんなお店のシェフが監修した「ザッハトルテ」だったんですね。
ケンズカフェではガトーショコラが280gで3000円程するそうです。
ファミリーマートなら「ケンズカフェ東京 シェフ監修のザッハトルテ」が(75gですが)300円程で手に入ります。びっくりです。
急に貴重感が増しちゃいませんか?お仕事帰りに、ちょっと寄ったコンビニで手に入るなんて、なんて贅沢なことでしょう。
コンビニスイーツとしては300円台なんて、ちょっと高い方かなぁと思いますが、それを考えたら納得。
お家できれいなお皿に移し替えて出せば、「何の記念日~?」と喜ばれちゃうかも。
もうそろそろバレンタインデーです。ちょっと前までは「男性は甘いものは苦手!?」なんて変な固定観念が横行していましたが、最近は男の人も堂々とスイーツを楽しんでいる姿が多くなりましたね。
男女問わず楽しめるのは素敵なことだと思います。
今回のスイーツ「ザッハトルテ」はカカオの香りが強く、コクと少々の苦みがある大人のチョコレートスイーツでした。
バレンタインデーにも活躍しそうな一品です。
ザッハトルテの詳細
商品名 | ザッハトルテ |
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価格 | 298円(税込) |
カロリー | 270kcal |
販売店舗 | ファミリーマート |